ルート集約計算機 — スーパーネットと過不足のないCIDR集約
IPv4ネットワークの一覧を貼り付けると、最小の集約ルート、それが余分に含むアドレス数、過不足のない最小CIDRセット、2進数での比較を表示。Cisco(OSPF・EIGRP・BGP・Null0)、YAMAHA RTX、Linuxの設定例も生成します。
🔒 すべてあなたのブラウザ内で動作します。入出力データはサーバに送信・保存されないため安全です。
過不足のない最小セット
重なり合う・隣接するネットワークをまとめ、まったく同じアドレス範囲だけを表す最少個数のCIDRにします。余分な範囲は含みません。
2進数での比較
色付きのビットはすべてのネットワークで共通です。先頭から共通しているビット数が集約後のプレフィックス長になります。
設定例
集約はエリアやASの境界で行うと、内部のサブネットが不安定になっても経路更新が外へ波及しません。集約する機器には必ず破棄ルート(Null0 / null / blackhole)を併せて設定し、ブロック内の未使用部分宛ての通信がループせず破棄されるようにします。
このツールについて
このルート集約計算機は、IPv4ネットワークの一覧から、すべてを含む最小の集約ルートを1本求めます。そのうえで、入力ネットワークが実際に含むアドレス数、集約ルートがカバーするアドレス数、余分に飲み込むアドレス数を正直に示します。あわせて、重なりや隣接をまとめただけで何も足さない「過不足のない最小CIDRセット」、共通ビットの境目がわかる2進数表示、そしてCisco IOS・YAMAHA RTX・Linux向けのOSPF area range、EIGRP summary-address、BGP aggregate-address、破棄ルートの設定例を、そのまま貼り付けられる形で生成します。処理はすべてブラウザ内で完結します。
よくある質問
集約ルートはどうやって計算するのですか?
各ネットワークを2進数で書き、先頭から何ビットが全員で共通しているかを数えます。その数が集約後のプレフィックス長で、共通ビットの後ろを0で埋めたものが集約アドレスです。172.16.12.0/24〜172.16.15.0/24なら第3オクテットは00001100〜00001111で、先頭6ビットが一致するので16 + 6 = 22、つまり172.16.12.0/22になります。実際にはリスト中の最小アドレスと最大アドレスだけを比べれば十分で、このツールもそうしています。結果は2進数の表で確認できます。
集約ルートが入力ネットワークより多くのアドレスを含むのはなぜ?
CIDRブロックは大きさが2のべき乗で、その大きさの境界に揃っていなければならないからです。10.1.0.0/24と10.1.2.0/24は第3オクテットの下から2ビット目が異なるため、両方を含む最小のブロックは10.1.0.0/22になり、入力していない10.1.1.0/24と10.1.3.0/24まで含んでしまいます。この集約の効率は50%です。その隙間のアドレスがネットワークの別の場所で使われていると、集約ルートがその通信を引き寄せて破棄してしまいます。このツールはその状態を警告し、安全な代替として最小セットを示します。
単一の集約ルートと最小セットはどう使い分けますか?
ブロック全体が自分のもので、同じ場所に割り当てられている場合(連続した範囲を持つエリアや拠点など)は単一の集約ルートを使います。ルートが1本で済みルーティングテーブルが最小になり、内部の変化も最もよく隠せます。一方、効率が100%未満で隙間が他者のものである場合、余計に一致してはいけないプレフィックスリストやファイアウォールのオブジェクトを書く場合、そしてインターネットへ広告する場合は最小セットを使います。インターネットでは/24より長いプレフィックスは事業者にフィルターされることが多く、他者のアドレス空間を広告してしまうと実際の障害になります。
集約ルートにNull0(破棄ルート)が必要なのはなぜ?
ルーティングループを防ぐためです。集約する機器がデフォルトルートを持っていて、集約範囲のうち未使用部分宛てのパケットを受け取ると、破棄ルートがなければデフォルトルートの方向へ送り返してしまいます。集約ルートを学習している上流のルーターはそれをまた送り返し、TTLが尽きるまで往復します。集約範囲へのNull0ルートがあれば即座に破棄されます。Cisco IOSはEIGRPのsummary-address、OSPFのarea range、BGPのaggregate-addressでこれを自動で作りますが、スタティックでの集約、YAMAHA RTX(gateway null)、Linux(blackhole)では自分で設定する必要があるため、このツールでその行を生成しています。
OSPFではどこで集約できますか?EIGRPやBGPとの違いは?
OSPFは境界でしか集約できません。エリア境界ルーター(ABR)がarea rangeでエリア間ルートを、ASBRがsummary-addressで外部ルートを集約します。エリア内ではすべてのルーターが同じリンクステートデータベースを持つ必要があるため、集約する余地がありません。EIGRPはip summary-address eigrpで、どのルーターのどの出力インターフェースでも集約できます。BGPはaggregate-addressで集約し、summary-onlyを付けると詳細ルートを抑制して集約ルートだけを広告します。